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(心に浮かんだ)「考え」を書いたもの。

「すだれ」と「よしず」の違い、説明できますか?

夏の必需納涼グッズ

暦の上では、もう秋。

しかし、まだまだ続く暑さ、そう。残暑である。

 

アスファルトの照り返しと、茹だるような暑さの中でも、目線を上げてみると天に浮かぶ雲は高くなり、秋らしい空の気配を感じるようになっている。

しかし、暑いものは暑い。

外を少し歩くと、やはり暑さにやられてしまい、さっさとエアコンの効いた建物の中に逃げ込みたくなる人も多いのではないだろうか。

そんな軟弱な現代人であるが、この高温多湿の過酷な夏を乗り切るために古来より我が日本には、刺さるような夏の日差しから人々を救ってくれている伝統の防御グッズがあった。そう、これである。

 

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(写真:フリー素材サイト「写真AC」より)

 

そう、「すだれ」である。

いや…。もしかしたら「よしず」という人もいるかもしれない。

すだれも、よしずも、見た目は、ほぼ同じである。

太巻寿司をくるくるするアレがデカくなったやつである。

そもそも「すだれ」と「よしず」の違いって何なのだろうか。

 

「すだれ」と「よしず」の違い

気になったら、調べてみた。暇か。

「すだれ」と「よしず」、あと形の似ている「むしろ」の違いについてまとめたものが以下の表である。

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どうやら、すだれもよしずも、太陽の光を遮る用途で使われる道具という意味では同じ。両者の違いとしては、その使い方と材料である。

 「よしず」は、その名の通り「葦(アシ・ヨシ)」を材料として作られている。ヨシは川辺に生える植物であり、2m以上に成長する植物である。その大きな植物を材料とする「よしず」は必然的に大きくなり、ずっしりとした重量が出てきてしまうため、壁などに立てかけて使うことが想定されている。

 一方で、「すだれ」は、細く割った竹を材料としており、軽く、上から吊るすことができる。平安時代のやんごとなき人々が姿を隠すために使っていたと言われる「御簾」はまさに「すだれ」であり、現代のカーテンである。

 

「むしろ」と「ござ」

 なお、すだれやよしずに形の似ている「むしろ」は、納涼グッズとして布団の上に敷くこともあるようであるが、すだれやよしずとは用途も使い方も原材料も異なっている。

 むしろは、納涼グッズというよりはむしろ、農民時代が一揆の際には、旗として使うことができるTwo in oneの便利な敷物である。材料は、主に「わら」や「い草」であり、基本的には畑で採れる草である。

 なお、い草で作られたちょっといい感じの「むしろ」を「ござ」と呼ぶらしい。(厳密に言うと違うと思うけれども。)つまり、「ござ」は、「むしろ」に内含される関係にある。

 

 

 

以上。内容もない、ただの調べ物ブログでした。

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