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(心に浮かんだ)「考え」を書いたもの。

お風呂入りに、ちょっと沖縄まで行ってきた。〜日帰り沖縄・お風呂編〜

本記事の3行まとめ

  • 那覇で3時間の時間つぶしは難しい。
  • 瀬長島の日帰り温泉がオススメ! 
  • 島に出入りする際は、交通渋滞に注意!

 

1. はじめに

日帰り沖縄旅行に行ってきた。

少しリフレッシュしたいなぁと思いついたため、弾丸で沖縄にいってきた。
いつも沖縄旅行に行く時は、那覇には寄らずに離島に行ってしまうが、
今回は日帰りで沖縄旅行に挑戦してみた。

行きは、8:55羽田発の、11:30那覇着。
帰りは、15:50那覇発の、18:15羽田着。

羽田空港の混雑で出発が遅れることを考慮すると、
だいたい3時間30分程度の滞在時間となる。


3時間の壁。

離島に行く時も、朝便で那覇に到着しても、那覇発の離島便が昼過ぎになる等、わずかな乗継ぎ時間をどのように過ごすかが悩みどころである。

那覇の定番の観光地である首里城へ行くためには、ゆいレールを使っても首里駅からちょっと歩くこととなる。移動に大体片道1時間、見学には1.5時間は見ておいた方が良いため、だいだい4時間は必要と見た方が良い。

だからといって、市内にあるアウトレットモールに行くのも良いが、せっかくだから青い海のような沖縄らしさを感じたいという気持ちもある。

そう、那覇で「3時間」という時間をつぶすのはなかなか難しいのである。

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「春になると電車が混む」のは本当か。

  • I.「春になると電車が混む」は本当か。
    • 1. はじめに
    • 2. 調査手法
  • II. 調査結果と考察
  • III. まとめ

 

15秒でわかる本稿のポイント

 

I.「春になると電車が混む」は本当か。

 

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(画像:いらすとや http://www.irasutoya.com/

1. はじめに

4月です。春です。
新年度になり、新社会人・新大学生として新たな生活を始められた方も多いのではないでしょうか。毎朝の通勤・通学電車、心身ともにツラいものですよね。
諸先輩方、新社会人、新大学生の不慣れな車内でのポジショニングや振る舞いを見て、チッとか舌打ちなんかしてませんよね?

この時期の電車に乗っていると感じてしまうこと。
それは

「いつもより人が多い」

ということ。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

「4月になると電車が混む」
そんな言説が巷にはあるようです。

確かに、4月には新社会人の集合研修や大学生の1限出席等、通勤・通学ラッシュ時間に人が集中するイベントが重なることが考えられます。
今回は、この「4月になると電車が混む」という言説について、果たして本当に正しいのか、検証してみたいと思います。

 

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「サラリーマン川柳」をテキストマイニングしてみた。(試論)

毎年、哀愁ただようおじさんの姿を思い起こさせる悲哀の文芸コンクール「サラリーマン川柳」。今年もそろそろ募集が開始する時期です。

優秀作品には、その年のホットなキーワードが詠み込まれることが多い印象がありますので、入選する歌の17文字を予想してみます。

 

サラリーマン川柳を分析(テキストマイニング)してみた

まずは、先人たちの詠んだ歌について、過去の傾向を調べてみようと思い、

サラリーマン川柳の過去作品をテキストマイニングしてみました。

テキストマイニングとは、文章の中に含まれる言葉を品詞に分解することで、特徴的なキーワードを抽出して、そのキーワード間の関係性を見ることができる分析です。

たとえば、「我輩は可愛い猫である。名前はまだ無い。」という一文を品詞に分解すると、「我輩(名詞)/は(助詞)/可愛い(形容詞)/猫(名詞)/で(助動詞)/ある。(助動詞)/名前(名詞)/は(助詞)/まだ(副詞)/無い(形容詞)。」といった感じになります。

最近では、SNS分析などマーケティングでも使われる手法ですので、わかりやすく解説しているサイトも数多くあるかと思います。詳しくはそちらをご確認ください。

 

さて、サラリーマン川柳の分析に話を戻しましょう。

今回は、インターネット上を漁って見つけた、第4回〜第25回の上位10作品を分析対象とします。

サラリーマン川柳の公式Webサイト(サラリーマン川柳|第一生命保険株式会社

上では、歴代1位作品と昨年の1位〜100位の川柳を確認できます。)

 

分析に使うツールとしては、ユーザーローカルさんがWebで提供している分析ツールを使用しました。フリーのテキストマイニングツールにはKH Coderなど、より細かい分析ができるソフトもありますので、もうちょっと調べてみたくなったら使ってみようかと思います。(今回は、あくまでも試論なので。。お手軽さを取りました。)

 

ちなみに、分析結果は以下のURLで確認できます。

http://textmining.userlocal.jp/home/result/f9dda67eb20901822c4fd412878d62a8

 

よく出てくる「名詞」:家庭と会社の間、課長と部下の間。

サラリーマン川柳の中に読まれている名詞の頻出単語を以下の表1に示します。

  

 表1:頻出単語の一覧

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表中のスコアは、文章の中に出てくる特徴的な単語の度合いを示しています。ユーザーローカルのHPに以下のような説明が出ています。

【スコアとは?】

単語ごとに表示されている「スコア」の大きさは、与えられた文書の中でその単語がどれだけ特徴的であるかを表しています。通常はその単語の出現回数が多いほどスコアが高くなりますが、「言う」や「思う」など、どのような種類の文書にも現れやすいような単語についてはスコアが低めになります。

 なお、出現頻度は出現回数です。

 

スコアを見ると、「リストラ」「課長」が4.89という数値を示しており、他の単語と比べて圧倒的に特徴的なキーワードとなっています。また、「女房」が2.8 というスコアで続いています。

 なお、出現頻度は「仕事」「上司」が6回、「ダイエット」「オレ」「ボーナス」が5回となっています。(個人的には「便座」が気になります。)

 こうして頻出の名詞を眺めてみると、「仕事」での「上司」とのやり取りに悩む「オレ」や、「ダイエット」や「ボーナス」を要求してくる「女房」の姿を詠んだ川柳が多いのでしょうか。
 家庭と会社のはざまで苦しむ、中間管理職のお父さんの後ろ姿が目に浮かびます、、。

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(画像提供:かわいいフリー素材集 いらすとや

 

よく出てくる「動詞」:コミュニケーションは難しいよ

続いて、頻出の動詞を、以下の表2に示します。

 

表2:頻出動詞の一覧

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特徴の度合いを示すスコアを見てみると「やせる」「はずす」「ことわる」の数値が高くなっていることがわかります。

頻出単語としては「言う」「聞く」が圧倒的に多くなっています。言ったり、聞いたり、世のサラリーマンはコミュニケーションに関連する歌を詠んでいるのでしょうか。

似ている単語のつながりを見てみましょう。共起ネットワーク図で示したものが以下の図1になります。単語の出現パターンが似たものを結んでいます。線が太いほどパターンの共起の度合いが強くなります。

スコアと出現頻度が上位に来ている「減る」の共起ネットワーク図を以下の図1に示します。

「減る」と出現パターンが近い単語は・・・

 

図1:「減る」の共起ネットワーク図

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「仕事」「ボーナス」「給料」。

あぁぁ。。

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よく出てくる「形容詞」:意外と明るい?

さて、気を取り直して、形容詞を見てみましょう。

頻出形容詞の一覧を以下の表3に示します。

 

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一部、「憎たらしい」「腹黒い」といったブラックな一面も特徴を示しておりますが、「あたたかい」「いい」といった単語がみられます。少しほっとしました。日本のサラリーマンにも明るいきざしです。

「あたたかい」。何があたたかいのでしょうか。 心か。家庭か。

毎日毎日、辛い憂き目にあっているのかもしれない

日本のサラリーマンの皆様のハッピーなひと時が垣間見えた気がします! 

 

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 「便座」かよ!

 

 

おわり。

 

---- 以下、今年度の予想 ----

ポケモンGO

・会社でも  家でも俺は  ノケモンGO

スマホ

・妻スマホ  家でもひとり  俺スマホ

 

 以下、思いついたら追加していきます。。

「すだれ」と「よしず」の違い、説明できますか?

夏の必需納涼グッズ

暦の上では、もう秋。

しかし、まだまだ続く暑さ、そう。残暑である。

 

アスファルトの照り返しと、茹だるような暑さの中でも、目線を上げてみると天に浮かぶ雲は高くなり、秋らしい空の気配を感じるようになっている。

しかし、暑いものは暑い。

外を少し歩くと、やはり暑さにやられてしまい、さっさとエアコンの効いた建物の中に逃げ込みたくなる人も多いのではないだろうか。

そんな軟弱な現代人であるが、この高温多湿の過酷な夏を乗り切るために古来より我が日本には、刺さるような夏の日差しから人々を救ってくれている伝統の防御グッズがあった。そう、これである。

 

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(写真:フリー素材サイト「写真AC」より)

 

そう、「すだれ」である。

いや…。もしかしたら「よしず」という人もいるかもしれない。

すだれも、よしずも、見た目は、ほぼ同じである。

太巻寿司をくるくるするアレがデカくなったやつである。

そもそも「すだれ」と「よしず」の違いって何なのだろうか。

 

「すだれ」と「よしず」の違い

気になったら、調べてみた。暇か。

「すだれ」と「よしず」、あと形の似ている「むしろ」の違いについてまとめたものが以下の表である。

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どうやら、すだれもよしずも、太陽の光を遮る用途で使われる道具という意味では同じ。両者の違いとしては、その使い方と材料である。

 「よしず」は、その名の通り「葦(アシ・ヨシ)」を材料として作られている。ヨシは川辺に生える植物であり、2m以上に成長する植物である。その大きな植物を材料とする「よしず」は必然的に大きくなり、ずっしりとした重量が出てきてしまうため、壁などに立てかけて使うことが想定されている。

 一方で、「すだれ」は、細く割った竹を材料としており、軽く、上から吊るすことができる。平安時代のやんごとなき人々が姿を隠すために使っていたと言われる「御簾」はまさに「すだれ」であり、現代のカーテンである。

 

「むしろ」と「ござ」

 なお、すだれやよしずに形の似ている「むしろ」は、納涼グッズとして布団の上に敷くこともあるようであるが、すだれやよしずとは用途も使い方も原材料も異なっている。

 むしろは、納涼グッズというよりはむしろ、農民時代が一揆の際には、旗として使うことができるTwo in oneの便利な敷物である。材料は、主に「わら」や「い草」であり、基本的には畑で採れる草である。

 なお、い草で作られたちょっといい感じの「むしろ」を「ござ」と呼ぶらしい。(厳密に言うと違うと思うけれども。)つまり、「ござ」は、「むしろ」に内含される関係にある。

 

 

 

内容もない、ただの調べ物ブログでした。

【つんどく】「ラオスのいったい何が分かるというんですか?」−やっぱり、ハルキはすごかった。

あの村上春樹ラオス本を書いた!?

11月21日(土)に村上春樹さんの紀行文集『ラオスにいったいなにがあるというんですか?』が発売された。

まさか、あの村上春樹ラオスについて本を書くなんて。 

そんなことをされたら、ラオスの知名度が上がって、ハルキストの皆さんが聖地巡礼に来てしまうかもしれない。やれやれ。
なんてことを思ったり、思わなかったりしている。
それにしても『ラオスにいったいなにがあるというんですか?』なんて。
なんという挑戦的なタイトルなのだろうか。本を読むまでは、正直いうと「あなたに、ラオスのいったい何が分かるというんですか?」なんてことを思っていた。

 

文中によると、このフレーズは、村上さんがラオスに飛ぶ途中で知り合いのベトナム人に言われた言葉らしい。
「ええ!?ベトナムじゃなくて、ラオスに行くのかい?」とか
ベトナムに無くて、ラオスにあるものなんて、そんなものがあるのかい!?」 なんて、ベトナムお兄さんはその時、思われたに違いない。

 

ラオスにいったい、何があるのか?

本の中で、村上さんは特にその答えを出しているわけではない。 

ただ、「時間はたっぷりあるのだから」という表現は何度か出てくる。
もしも、僕が他の人に「ラオスって、いったい何があるの?」と聞かれたら、僕もきっとこう答えるだろう。
「何も無いのだけれど、時間はある。何もないからヒマになるってことは、ごく当たり前のことなのだろうけど。」

  

ラオスにいったい何があるというのか?−そう。ラオスには何も無い。
あるのは、あなたが自由に使ってよいたっぷりの時間。
おそらく何も無いと言ったら、きっと語弊があって、
ラオス出身の人やラオス関係者の皆さんに怒られてしまうかもしれないけれども。
だけど、たとえば、タイは微笑みの国、バンコク、アユタヤ、プーケット…、ベトナムには目が回るほど多くのバイク、おなじみのフォー、カンボジアにはアンコール・ワットなど、国の名前を聞いただけで思い浮かぶイメージがある。ただ、ラオスは周りの国に比べると、どうもぱっとしない。

正直それは仕方が無いことだとも思う。僕らが普段、この日本で生活する中でラオスのことを見聞きしたり、意識したりすることは、ほとんど無いのだから。

 

何も無いからこそ、自分のモノサシでモノで考えられる

村上さんはこの本の中で、ラオスではゆっくりと時間をかけて周りを見ることが出来て、なおかつ出来合いのモノサシ(考え方の尺度)を当てはめることが出来ないから、本当に“自分の目で見て”、“モノを考える”ことが出来ると言っている。いや、確か、そんなことを言っていたと思う。 ラオスという見知らない国だからこそ、今までの既存の価値観だとか判断基準が良い意味で通用しない。

 

確かに、なぜかラオスでは、何か物思いにふけったり、じっくりと何かを考える時間が増える、と感じる。これは一度、ラオスに行ってみると分かってもらえると思う。僕が思うに、日本のせわしない日々を過ごし、時間に追われる中で、僕らはついつい、自分で見た事実を元に、何をじっくりと考えるという行為を忘れてしまいがちになってしまうのではないだろうか。− 周りに飛び交う情報だとか、周囲の人間の考え方についつい流されて楽をしてしまうのでないだろうか。

 

だけれど、そう。ラオスには時間がある。メコン河に流れ行く小舟とペットボトル、平日昼間から軒下に集まってお酒を飲んでいるおじさんたち…など、目の前にある世界から刺激を受けて、頭の中で思うままに、色んなことに思いを巡らすことができる。ゆったりとした時間や、メコン河という雄大な自然と一緒に生きる人々の生活や信仰、目の前の世界を見て、思うままに何かを考えるための時間がある。目の前に広がる思考のタネを見つけて、「コレはきっとこういうことなのだろう。」 と必死にXとYをつなげて解釈をしようと考えることができる。

 

村上さんがラオスのリズムの中で、何を得たのか。それは定かではない。村上さんはそれが旅行の醍醐味だと言っているのだけれど、そもそも不可視なもの(時間)は、外からは見えないものなのだし、「ラオスに何があるのか」という質問の答えは、行った人だけが見つけられる、何か隠された宝物のようなものなのかもしれない。

 

さすが世界の村上春樹の感性と洞察力です。

僕も、何度もラオスには足を運んでいるけれども、ラオスに何があるのかはっきりとは分かっていなかった。この本を読んで、少しは整理することができたに違いない。たった一度の訪ラオスで、ラオスという国のリズムや雰囲気を感じ取って、しかも上手く調和しているのは、さすがやっぱり世界の村上春樹だと思う。

 

この本は、紀行文集なので、ラオス以外にも村上春樹さんが執筆活動を行った世界各地の場所について書かれています。なので、ラオスに馴染みのある人も、またラオスに行ったことが無い人、はては興味の無い人にもぜひ一度手に取ってみてもらいたい一冊です。

働くことと男と女、そして幸福度の話(2)

(1)に引き続き「働くことと男と女、幸福度の話について」です。
本稿(2)では、夫婦間での幸福度について調べてみました。

 

どうやら夫婦の「しあわせ」感ギャップがありそう。

 今回も(1)と同じように、平成26年度内閣府公表の「男女共同参画白書」からデータを見つけてきて、妻の就業状態別にみた、夫婦間の「現在幸せである」人たちの割合を下に示しました。ブルーが夫(男性)、オレンジが妻(女性)のデータです。

こちらのグラフには、次の2点の示唆が含まれていると考えます。

  • [女性が仕事をやめた場合]→女性の幸福度が低下。
    幸福度:男性(夫)>女性(妻)となっている可能性。

  • [女性が家事に従事する場合]→女性の幸福度は上昇。
    幸福度:男性(夫)<女性(妻)となっている可能性。

あ、あらかじめお断りしておきますと、今回の記事は「男は外で働き、女は家を守るべき」というような保守的な主張をしているものではありませんので悪しからず、ご承知置きください。むしろ、女性にどんどん働きに出てもらうことで、日本人の労働生産性は向上すると思っております。


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 ともあれ、今回のグラフを見ると、妻が正規雇用(労働)者/非正規雇用(労働)者を問わず、共働きの夫婦の場合、お互いの「しあわせ」度の間にはそれほど大きな隔たり・違いは見られません。正社員で働いていようと、派遣社員やパートさんで働いていたとしても、お互いに外に職を持っていると共通レベルの幸福感を得られている、ということなのでしょうか。

 夫婦ともに「幸せである」と答えた割合が一番高かったのは、妻が自営業者/家族従業者である場合でした。これは、夫婦で一緒に事業を営んでいたり、妻に安心して家業を任せて夫は外で働いていたりするパターンが想定されますが、夫婦間の「しあわせ」度の差も小さく最も円満だと言える分布が見られています。

 また、妻が主婦の場合ですと、妻の幸福度は相対的に高くなる傾向が確認できます。なお、夫の幸福度に大きな変化は見られないため「妻が家庭を守ってくれている」という安心感から夫である男性の「しあわせ」度も上がっている、というわけではありません。主婦の幸福度が高い理由として考えられる理由は、出産・育児等で子どもと接する時間・機会が増えたり、家族と過ごす時間が増えることで生活への満足度が高くなっていること等が考えられますね。

 

 しかしながら一方で、妻が退職者の場合では、妻の幸福度が大きく低下する傾向が見られます。「自らも仕事をやっていたが、定年(結婚・出産等も含む?)などでやめてしまった」状態にある女性たちは、他の女性に比べると現在の生活に「しあわせ」と感じなくなってしまっているのでしょうか。また定年を理由とする妻の退職を想定すると、夫の幸福度に比べて妻の幸福度の方が低くなっている状態から定年後の夫婦間における生活満足度へのギャップといったものが見えてきます。

 

 何年か前には『熟年離婚』というキーワードがブームになりましたが、夫と妻の間の「しあわせ」度の差がそのような亀裂につながっていくのでしょうか…。今回の白書のデータからは、夫婦間での幸福度に大きな差が見られたのは「妻が退職者である=仕事をやめた」場合と、「妻が主婦である=家事に従事している」場合でした。それぞれの場合において、夫婦間の幸福度にアンバランスさが生じています。
 もちろん、今回のグラフでは年齢階層を含めていないため、若い夫婦や熟年夫婦等の属性の違いを考慮していません。そのため確かなことを言うことはできませんが、ただ、次の1点だけは言えるのではないでしょうか。


夫婦で共働きの方が
お互いの「しあわせ」感を揃えることができるかもね!

 

以上です。

 

***ご参考***

今回参考にしたH26年度の内閣府の「男女共同参画白書」は以下のURLです。

第3節 男女共同参画に関する男女の意識の現状と変化 | 内閣府男女共同参画局


2015年度の最新版や過去の白書もネットに公開されてありますので、
ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。

男女共同参画白書 | 内閣府男女共同参画局

働くことと男と女、そして幸福度の話(1)

<女性活躍推進法>成立 管理職の数値目標設定の公表など (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 女性管理職の割合に数値目標の設定などを義務付ける「女性活躍推進法」は28日午前、参院本会議で自民、民主、公明各党などの賛成多数で可決され、成立した。従業員301人以上の企業と、雇用主としての国や自治体は、女性登用の推進に向けた「行動計画」の策定と公表を求められる。数値目標の水準は各企業などに委ね、罰則規定もないが、計画策定と公表の義務付けによって女性登用を進める効果を狙っている。

 

 昨日8月28日(金)に参院で「女性活躍推進法」が可決、成立しました。
これによって、企業や自治体等には女性の雇用・登用の推進に関して行動計画の策定と公開が求められるようになりました。女性管理職の増加や、育児と仕事の両立を図る等の女性にとっての働きやすい環境づくりへの政策的なバックアップがまた一つ生まれたということでしょう。
 育児仕事の両立という観点からすると、一方でまだまだ企業では“男性”が育休・産休の取得することに抵抗がある感じもするので、性差の区別なく制度を活用しやすくなる社会環境づくりも進めてほしいですね。頭の固いおじさまたちの柔軟な発想を鍛えていくべきだと思いますよ。

 

 働くことと男と女、そして幸福度の話。

 さておき、H26年度内閣府発表の『男女共同参画白書』に興味深いデータが載っておりましたのでご紹介します。下のグラフは就業状態別に「現在幸せである」と回答した人たちの割合を出したものです。H26年度の発表ですが、データは2010年のものです。

 

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 グラフの横軸項目を説明すると、正規雇用者は経営者・役員と常用雇用の一般従業者(正社員)をしている人たち、非正規雇用者は臨時雇用(パート・アルバイト・内職)と派遣社員の合計です。自営業主・家族従業者は、自営業主・自由業者と家族従業者の合計です。退職者については「定年などで仕事をやめた」人であり、主婦は「主に家事をしている」と答えた人たちを示します。

 まず、このグラフからはオレンジ色のグラフの大きさに注目できます。オレンジは女性の回答者の割合を示しており、水色(男性)に比べると女性(オレンジ)の方が今現在の生活に幸せを感じている人が多い傾向にあることが確認できます。女性のグラフからは、学生や主婦の幸福度の高さが目を引く一方で、女性従業員(正規雇用非正規雇用問わず)の相対的な幸福度の低さが注目されます。自営業主(社長さん等)や学生・主婦といった職業に今現在就いている人に比べて、会社や役所で働いている女性たちは「私今幸せだー!」とはなかなか感じにくい環境にあるということでしょうか…?

 「わたし幸せです、余計なお世話です!」という方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。あくまで、平均値のデータのお話です。

 ライフワークバランスの充実が労働環境を考える上での一つの視座として捉えられる昨今、この幸福度という働きやすさと生活のちょうど良いバランスを示した指標は女性活躍推進を考える上でも大事な視点なのかなと思います。このたび成立した女性活躍推進法では、女性活躍を示す数値的な目標については企業の裁量に委ねるとあります。女性従業員比率や管理職の割合、等がメジャーな指標になってくるとは思いますが…。

 来年度以降、働く女性たちの「しあわせ」回答割合が増加してくることを願います。

 

 お金を稼ぎすぎても幸せではないということ。

  なお、男性の幸福度についても面白い傾向が見られました。同じく「男女共同参画白書」から、世帯員当たり世帯収入別の「現在幸せである」と回答した人たちの割合のデータを以下に示します。
 この「世帯員当たり世帯収入」とは「本人・配偶者の合計収入」を「1+0.5×(本人除く16歳以上の世帯人数)+0.3×(15歳以下世帯人数)」で算出されています。

 たとえば、大学生の子ども1人と中学生の子ども1人を持つ4人家族の夫妻(夫400万円、妻110万円だと仮定)の場合だと、
世帯員当たり世帯収入=410万円+110万円/1+(0.5×1)+(0.3×1)
          =510万円/1.8
          =283.33万円
となります。
 子どもを持たない共働きの夫婦(夫300万円、妻250万円)の場合だと、世帯員当たり世帯収入は330万円+250万円/1+(0.5×0)+(0.3×0)=550万円/1=550万円となります。

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 グラフに示される傾向としては、世帯収入が450万円に乗るか乗らないか(子どもが2人(高校生1人、中学生1人)いる片働きの夫婦だとすると、年収は1000万円程度)のところまでは順調に「幸せ」だと感じる人が増えているようです。
 ※もちろんここに示される世帯収入の数字は、世帯主・配偶者の収入や家族構成によって金額が変わります。ですから、この「世帯員当たり世帯収入」からある世帯の経済的な余裕を一概に判断することはできません。

 しかし、興味深いことに、男性の場合は450万円以降、幸福を感じる人が減る傾向にあります。確かに、いくら年収が高くてお金をいっぱい稼げたとしても、年収800万円くらいを境に幸福度の伸びは減退する、というような話を聞いたことがあります。だとすると、このグラフに示される傾向も同様のものなのかもしれません。また一方で、女性の幸福度600万円以降、2倍近く上昇している点も実に興味深いですね。


 世帯員別世帯収入では、様々な家族構成パターンを網羅的に含んでしまっているため精緻な検討を行うことはできませんが、世帯収入の代わりに今回のグラフの横軸に「労働時間」「家族での時間」「可処分所得」といった数値を代入することで、ライフワークバランスと幸福度を探る何か発見があるかもしれません。
 

とりとめもなく長くなってしまいました。
(2)に続きます。